Webライターには興味があるけれど、自分にできるのか分からずに一歩を踏み出せない方は多くいます。
Webライターは比較的誰にでもはじめやすく稼ぎやすい職業の一つですが、明確に向き不向きがあるのも事実です。向いていないのにWebライターをはじめてしまうと、継続できずに時間を無駄にしてしまう可能性があります。
また、Webライターとしてすでに活動しているけれど、思ったように稼げていない方は、ひょっとしたらそもそもWebライターに向いていないのかもしれません。
そこで本記事では、Webライターに向いている人の特徴を5つに絞って詳しく解説します。また、Webライターに向いている職業や性別についてもあわせて紹介します。
これからWebライターをはじめようか迷っている方や、稼げなくて「向いていないのでは…?」と不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。
Webライターに向いている人の5つの特徴
まずは、Webライターに向いている人の特徴をまとめて紹介します。
正直、そこまで多くのWebライターとからんできたわけではないのですが、私が実際に活動してきて「Webライターにはこういった特性や資質が必要だよな」と感じるものを挙げています。
全部当てはまらないとWebライターに向いてない、というわけではないので、あなたの特性と照らし合わせて参考にしていただければ。
特徴1:文章を書くことに抵抗がない
これは特徴というか大前提ですよね。
そもそも文章を書くことに抵抗がある人はWebライターになろうとは思わないので。
ただ、重要なポイントとしては「文章を書くことが苦手でもいい」ということです。
苦手かどうかとか、得意か不得意かはあまり関係ありません。そこら辺はスキルの話なので、あとからどうとでもなります。
重要なのは、文章を書くことに抵抗がないということです。「別に好きではないけど書ける」っていうことが重要になります。
SNSでも仕事のメールでも、文章を普段から抵抗なく書けている人は、Webライターに向いているといえるでしょう。
特徴2:誰かの指示通りに動くのが得意
Webライターは、基本的にクライアントから提示される構成通りの記事を執筆する必要があります。
構成の作成から依頼される場合でも、クライアントの意図をくみ取って構成を考えることが求められます。
クライアントから「ダイエットについて食事制限の観点から書いて」と指示されて、「ダイエットには運動が大事です!」って書いていたらダメですよね?
もし自分の意思や考え方と違うことを書かないといけない場合でも、クライアントの指示を絶対として書かなければなりません。
また、文体やトンマナもそのメディアに合わせて書くことも大切です。
【トンマナとは】
トーン、マナーの略。メディア独自の文章の雰囲気やルールを表すことば。
このように、クライアントの指示通りに動く必要のあるWebライターですが、視点を変えればクライアントの指示通りに動くことが価値としてみられるともいえます。
そのため、誰かの指示に従って動くことが苦ではない方はWebライターに向いているといえるでしょう。
特徴3:一発逆転よりコツコツと稼ぎたい
Webライターはいきなり大きく稼げるような職業ではありません。
経験とスキルをコツコツと積み上げて、地道ではあるけれど着実に稼ぐことができるのがWebライターの魅力です。
そのため、一発逆転を狙うよりもコツコツと頑張れるマインドをもった人がWebライターには向いています。
これは完全に私個人の見解ですが、ギャンブルが好きな人はWebライターには向いていないような気がします。なぜならギャンブル自体が一発逆転を狙うゲームのようなものだからです。
実際、Webライターの知り合いを思い浮かべてもギャンブル好きな人は少ないですね(私もギャンブルはやりません 笑)。
性格的に、少しづつでも着実に前に進んでいる実感を得られることに喜びを感じる人はWebライターに向いているといえます。
特徴4:チームより一人での作業が好き
Webライターは基本的には一人での作業がメインとなるため、単独での作業が好きな人に向いている職業です。
クライアントとのコミュニケーションはもちろん必要ですが、それ以外あまり人との関わりはありません。クライアントの指示に従ってひたすらパソコンに向かい記事を執筆する。日々その繰り返しです。
ちなみに私は、一人での作業も好きだしチームで動くようなプロジェクトベースの仕事も得意という、ちょっと特殊な性質を持っています。そのため、一人でWebライティングの作業をしつつ、「Webライター’s倶楽部」というコミュニティを運営したり、ほかのライターさんとからんだりしています。
Webライティング業務をスケールアップさせていくには、ゆくゆくはチーム運営も必要になりますが、そこまで求めないのであれば一人での作業でも十分稼げます。そのため、単独作業が苦にならない人はWebライターに向いているといえるでしょう。
特徴5:リサーチしてまとめるのが得意
Webライティング業務に必要なスキルは、リサーチ能力とそれを文章にまとめる力です。
クライアントからの構成指示に従い、内容についてのリサーチをおこない記事にしていきます。当然ですが、間違った情報を記載するのは論外ですが、根拠が不明確なのも質の低い記事と判断されるでしょう。
日頃からさまざまな情報にアンテナを立てる情報収集能力に長けている人と、それを伝わりやすい文章にまとめる力のある人はWebライターに向いています。
ただ、この能力に自信がない人でも大丈夫。これらのスキルは経験によって身につけられるので、苦手だと思ってもそこまで気にする必要はないでしょう。
Webライターに向いていない人の5つの特徴
Webライターに向いている人の特徴について解説しましたが、逆に向いていない人の特徴も押さえておきましょう。
ここでは、向いていない特徴を5つ紹介しますが、どれか1つや2つ当てはまったからといってWebライターとして活躍できないわけではありません。
それを自覚して克服することが大切です(5つすべて当てはまってしまった方はちょっとアレですが…笑)。
では、Webライターに向いていない人の特徴を1つずつ解説していきます。
特徴1:文章を書くことに苦痛を感じる
文章を書くことが「苦手」であれば、経験によってスキルを身につけることで克服できます。
しかし、「苦痛」を感じるまで文章を書くのが嫌いな人はWebライターには向いていないのでやめたほうがいいかもしれません。
心の底から毛嫌いしているものって、克服するのは難しいですよね。
ただ、そこまで文章を書くことに苦痛を感じている人は、そもそもWebライターを目指さないと思いますが…。
特徴2:時間や期限にルーズ
社会人として時間や期限を重視するのは当然ですが、Webライティング業務はとくに時間や納期を守る必要がある仕事です。
私たちが携わるライティング業務は、Webメディア制作のなかでも比較的上流に位置します。
私たちが執筆した記事を納品してすぐにメディアに掲載されるわけではなく、校正者のチェックが入ったり、画像や装飾が施されたり、ブログパーツが追加されたりしながら、CMSへの入稿作業を経てようやくWebに公開されます。
そのため、納期を守ることが非常に重要です。
時間や期限にルーズな人は、「1日くらい遅れてもいっか」と思うようなマインドをもちがちですが、それではクライアントからの信頼を失い、継続的な執筆依頼は難しくなります。
長期的にWebライターとして活動したいのであれば、時間や期限に対する意識を強く持つべきです。それがもてない人は、向いていないといわざるをえません。
特徴3:作業に集中して取り組むことが難しい
これも仕事をするうえで当然の特性ですが、長時間にわたって作業に集中できない人はWebライターに向いていません。
Webライターは、パソコンに向かって集中して記事を書いていくことがメインの作業になります。誤字脱字がないように気をつけるのはもちろんのこと、読者に伝わりやすいような言い回しや例文なども考えながら書かなければなりません。当然、納期も気にしながら書く必要があります。
そのため、作業からスケジュール管理まで、高い集中力が求められます。作業途中にスマホでSNSやYouTubeをみてしまい集中力が途切れがちな人は多いです(私もですが…笑)。
もし集中力のなさを自覚していても、経験を積むことで集中するコツのようなものをつかめる場合もあります。こればっかりはやってみないと分からないので、まずは思い切って始めてみることも大切です。
特徴4:ラクして稼ぎたいというマインドを持っている
この記事内でも何度か言及しているように、Webライターの仕事は決してラクに稼げるものではありません。
当然、ステップアップしてチームでWebライティング業務を請け負えるようになれば、自分の手をかけずに稼ぐことは可能です。
とはいえ、それでもチームを管理したり記事内容をチェックしたり、クライアントと折衝したりと、やることはいくらでもあります。
そのため、「Webライターは稼げる!」という甘いコトバに惹かれて始めるのはいいですが、ラクに稼げるとは思わないほうがいいでしょう。
特徴5:クリエイティブな仕事をしたい
「なにかをイチから創造したい!」という熱い想いを持っている方も、Webライターには向かないでしょう。
Webライターの仕事は先ほども解説したように、良くも悪くもクライアントの指示を絶対として動く必要があります。そのため、クライアントの指示から逸脱するようなクリエイティブ性は求められません。
もちろん、構成や編集を任される場合は多少のクリエイティブ性を発揮することはできますが、それでもクライアントの意向を無視することはできないでしょう。
Webライターには指示通りに動く、いってみれば「サラリーマン気質」が求められる仕事といえます。それが我慢できないような人は、Webライターではなく自分のメディアを運営する側が向いているかもしれませんね。
Webライターが向いている業種
Webライターに向いている人、向いていない人の特徴を解説してきましたが、次に「業種」についてみていきましょう。
私は「Webライターに向いている業種」というものがあると思っていて、その3つを紹介します。
今就いている業種に当てはまるようであれば、Webライターとして活躍できるポテンシャルがあるといえるので、ぜひ参考にしてください。
事務職
企業内での事務職の役割は、上司や同僚、他部署からの依頼に対して的確に事務処理をおこなうことにあります。
「第三者の意向を正しく理解し処理する」というのは、まさにWebライターに求められる能力といえます。また、Webライターに必要な基本的な文章力も、社内メールや資料作成をおこなう過程で身についているはずです。
今、事務職に就いていてそれほど苦痛を感じていない方は、Webライターにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
研究職・技術職
研究職や技術職は、特定の分野において集中して研究や設計をおこなうことを求められる業種です。
集中して作業に取り組むことができる特性はWebライターに必要なものなので、研究職や技術職はWebライターに向いている業種といえます。
また、研究職や技術職は理系であり論理的な思考をもつ方が多いです。Webライターは文章を論理的に組み立てることが求められるため、そういう面でも研究職や技術職は向いているといえるでしょう。
余談ですが、私は独立する前は自動車関連企業で10年間を技術職、6年間を事務職として働いてきました。私がWebライターに向いているかは分かりませんが、とりあえずは続けられているので向いていなくはない、といえるはずです。なにかの参考になれば 笑。
主婦(主夫)
主婦(主夫)で頑張りながらWebライターとして活躍している方は多いです。私も今は主夫としてWebライターをやっていますが、一緒に仕事をするライターの方も主婦の方が多い印象です。
これは、単純に家にいる時間が多いため作業時間を取りやすい、という面もあるとは思うのですが、それ以上に「主婦の特性」が影響していると思うんですよね。
影響している大きな特性としては、「誰かのために陰ながら働ける」ということが挙げられると思っています。
家族を陰から支える、サポートするっていうのは、どこかWebライターに通じるものがあると思っています。決して目立つポジションではないけれど「誰かの助けになりたい」「困っている人の役立つことをしたい」っていうのは主婦の特性であり、Webライターにも必要な特性です。
すこし抽象的ですが、「誰かのために」というマインドはWebライターに不可欠な特性のため、主婦(主夫)はWebライターに向いているといえます。
女性が男性よりもWebライターに向いている3つの理由
主婦(主夫)がWebライターに向いているという説明をしましたが、もう少し掘り下げたいと思います。
主婦は女性です。主夫は女性性の強い男性です(多分)。
この女性性の強さがWebライターには向いていると私は思っていて、その理由について考察したいと思います。
理由1:とにかく真面目
これはあくまで私個人の見解ですが、男性より女性のほうが真面目な人が多い印象です。
Webライターに限りませんが、仕事において納期を守って最後までやり切ることはとても重要です。そんなの当たり前と思うかもしれませんが、記事が書けなくて途中で投げ出したり、クライアントへ連絡せずに納期を遅らせたりするWebライターは結構います。
私は、複数人のWebライターに執筆を依頼する立場にいたこともありますが、そのようないい加減な仕事をする人は男性が多い印象です(何度もいいますがあくまで個人の見解です)。
女性は執筆状況をこまめに連絡し、わからないことがあれば都度連絡してくれます。
依頼する側としても安心感をもって依頼できるのは女性でしたし、その根底にあるのは女性の真面目さだろうな、と感じていました。
理由3:ガッツがある
先ほどの「真面目さ」にも通じますが、男性よりもガッツがあるのも女性です。
厳しい納期をなんとか守ろうと頑張るのは当然ですが、クライアントから「なんとかもう1記事お願いしたい」という依頼に対しても、応えられるのは女性という印象です。
体力的には男性の方が強いかもしれませんが、それ以上にガッツや根性で乗り切れるのは女性の強みといえるでしょう。女性は強いです。
ちなみに「ガッツ」は死語というか一般語ではないので、通常のWebライティングでは使用しないようにしましょう。
理由2:文章作成に慣れている
女性は日頃からSNSやLINEでのコミュニケーションが多いため、文章を書き慣れています。
そのため、文章作成スキルが求められるWebライターに向いているといえるでしょう。
ただし、女性が書くSNSやLINEの文章は感情ベースで書かれており、論理的に破綻していることが多いです。そのため、人によりますが論理的に書く練習は必要となるでしょう。
いずれにせよ、文章を書くことに抵抗がない女性は、Webライターに向いているといえます。
Webライターの「向き不向き」に関するよくある質問
最後に、Webライターの「向き不向き」に関するよくある質問をまとめました。
回答とともに解説するので、Webライターに向いているか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
男性ですがWebライターとしてやっていけますか?
当然やっていけます。
本記事の後半で「女性がWebライターに向いている」と強調して解説しましたが、正確にいえば「女性性が強い人がWebライターに向いている」といえます。
男性の中にも、平均より真面目でガッツがある男性はいますし、文章に慣れている男性もいます。むしろ、それらを兼ね備えた論理的な文章を得意としていれば、誰よりもWebライターに向いているといえるでしょう。
まずは自分がどのような特性をもっているのか、自己分析をすることが大切ですね。
Webライターに向いていないと判断したら諦めたほうがいいですか?
向いていないと判断した特性によります。
というのも、現状の持っている特性で「向いていない」と判断しても、努力により「向いている」特性に変えられる場合があるからです。
例えば「作業に集中して長時間取り組めない」と判断した場合でも、努力により徐々に改善できるかもしれません。なので、向いていないと判断した特性が改善可能かどうかを見極める必要があるでしょう。
ただし「ラクに稼ぎたい」と思っている場合はやめておいたほうが無難です。そのような根本的なマインドを変えるのは難しいはずなので。
Webライターに向いていれば大きく稼げますか?
向いているからといって大きく稼げるとは限りません。
今回お伝えした「向き不向き」の特性ですが、あくまでWebライターとしてスタートラインに立つ条件として解説してきました。そのため、「向いている」特性に当てはまる項目が多ければ、無理なくスタートすることができる判断基準となります。
ただし、その特性と「Webライターで大きく稼げるか?」は別の話で、大きく稼ぐためには違った特性が必要となります。
Webライターとして大きく稼ぐ特性については、また別記事で解説予定です。まずは、Webライターに向いているからといって、大きく稼げるわけではないことは理解しておきましょう。
まとめ)向いていると感じた人は始めてみよう!
本記事では、Webライターの向き不向きにフォーカスして、その特性について解説してきました。
Webライターはその業務内容により、向き不向きの特性が比較的明確になりやすい業種です。そのため、本記事の内容を参考にしていただき、向き不向きを判断してもらえればと思います。
そして、もしWebライターに向いている特性を持っているとわかった方は、ぜひWebライターの活動を始めてみてください。
この記事をきっかけに、一人でもWebライター仲間が増えることを願っています!