「稼ぎやすい」「すき間時間でできる」という理由から、Webライターに興味を持つ方が増えてきています。

実際に私のママ友にも「Webライターやってみたい!」といわれたことが何度かあり、相談に乗ったこともあります。ただ、Webライターに興味があるといいつつ、多くの方はWebライターがどのような仕事かをあまり理解していない印象です。

もちろん、興味を持ってもらうのは私としても嬉しいのですが「もうちょっと自分で調べたら?」と思わなくもない…。

ということで、本記事では現役Webライターの私がWebライターの仕事について解説したいと思います。

Webライターに興味があってこれから始めようとしている方も、すでに始めている方も、改めて「Webライターの仕事」を包括的に理解するために、ぜひ最後までお付き合いください。

そもそもWebライターとは?

Webライターという職業は、簡単にいえば「クライアントからの依頼により、Webに掲載する文章を書く人のこと」です。

クライアントは企業や個人などさまざまで、クライアントのニーズを満たす文章を書くことがWebライターには求められます。

そしてクライアントからの依頼内容やジャンルはさまざまなので、それに対応することが大切です。

新規の記事作成もあれば、既存記事のリライト(書き直し)もあります。ジャンルも色々で、これまで私が受けてきたジャンルは、次のようなものがあります。

  • 不動産売買
  • 中古自動車売買
  • 転職・キャリアアップ
  • 医療脱毛
  • ガジェット情報
  • などなど…

このように、さまざまなクライアントや依頼内容、ジャンルに対応して記事を作成してくのがWebライターの仕事です。

「ただ文章が書ければできる」というわけでもなく、クライアントのニーズを正しく理解し文章に反映させることが大切といえますね。

では、もう少し具体的にWebライターの仕事内容をみていきましょう。

Webライターの仕事内容

「Webライターは新しい記事を書くこと」だけだと思っていませんか?

いや、もちろん新規記事を書くことが主な仕事ですが、それだけがWebライターの仕事ではありません。

ここでは、Webライターの主な仕事を5つに分けて紹介します。

これらを知っておくと、「Webライターの仕事って結構幅が広いな!」と感じ、Webライターの可能性の高さが理解して頂けるかもしれません。

では一つずつみていきましょう。

新規記事の執筆

新規記事の執筆は、Webライターのメイン業務の一つです。

多くの場合、クライアントから構成と目安の文字数を伝えられ、それに沿って記事を作成していきます。

ちなみに、「構成」とは「見出し」が羅列されたもののことで、この記事でいうと次のものが構成として渡されます。

構成例
【タイトル】そもそもWebライターとは?仕事内容とメリット・デメリットを詳しく解説!
 【h2】そもそもWebライターとは?
 【h2】Webライターの仕事内容
  【h3】新規記事の執筆
  【h3】新規記事の構成作成
   ・
   ・

このように、見出しは「文章の骨組み」ともいえるので、それに沿って書いていけばクライアントのニーズを最低限満たした文章になります。

この与えられた見出しから「どれだけ質のよい記事が書けるか?」が、新記事の執筆で重要なポイントです。

新規記事の構成作成

クライアントから「構成込みでの執筆」を依頼されることもあります。

ただ、いきなり「構成もお願いします!」という依頼のされ方は、あまりないと思います。なぜなら、構成作成はそれなりにSEOの知識や、読みやすい文章構成の知識が必要だからです。

なので、テストライティングの段階で構成作成スキルをチェックされたり、新規記事の執筆をある程度経験した上で構成作成の依頼をもらえることがほとんどです。

まずは、新規記事の執筆に注力し、なんとなくクライアントの求めている構成の流れが理解できたら「構成もやらせてもらえませんか?」とこちらからアプローチするのもよいでしょう。

意外と構成ができるWebライターは少ないので、もしスキルが認められれば、構成も任せてもらえるかもしれません。

既存記事のリライト

既存記事のリライトとは、既に公開されている記事の修正をすることです。

修正する理由は、「掲載している情報が古くなった」や「検索上位にきていないのでテコ入れしたい」など、クライアントによりさまざまです。

リライトの場合は、「キーワードをもっと入れてほしい」「見出しを変更してほしい」など、SEO対策や読みやすくするための指示がある場合があります。もしくは、それすら任せられるケースもあるでしょう。

そのため、リライト業務を受けるには、ある程度の執筆経験が必要になります。

個人的には、別のWebライターの書いた記事を修正するのは、新規記事を書くよりも大変と感じる場合が多いです。なぜなら、その人の「文章のクセ」が染み付いているから、「だったらイチから書いたほうが早い!」と思うこともしばしばです…。

ただ、編集者視点が得られるのは、リライト業務のメリットともいえるかもしれませんね。

WordPress(CMS)への入稿

書いた記事をWebに公開する作業も、Webライターに任せられる業務の一つです。

一般的には、WordPressを使ったWeb入稿の依頼になります。

WordPressとは…
簡単にWebに投稿できるシステム(CMS)の一つで、世界的に広く利用されている

このWordPressへの入稿は、それだけで業務を受けるわけではなく、記事の執筆とセットで依頼されるケースがほとんどです。

そのため、クライアントから記事執筆の依頼を受ける際に「WordPress入稿はできるか?」と確認される場合があります。

慣れてしまえば難しいものではないので、多少勉強しWordPressの知識をつけ、実務で経験を積むと仕事の幅も広がるでしょう。

ほかのライターを管理する編集者

Webライターの最終形態として「編集者」のポジションがあります。

編集者は、記事執筆の実務から離れてほかのWebライターを管理したり、メディアの方向性を決める役割を担います

そのため責任は重大ですが、それだけやりがいのあるポジションともいえるでしょう。

ただし、いきなり未経験から編集者になることは難しいので、まずはWebライティングの実務を経験することが大切です。

Webライターのメリットとデメリット

Webライターという職業を知るうえで、メリットとデメリットを理解しておくことは重要です。

ここでは、Webライターとして活動している私が感じる、メリットとデメリットについて解説します。

主な3つのメリット

実際にWebライターをやってみて「あぁ、これはメリットだなぁ」と特に感じたのは次の3つです。

  • 未経験でも始められる
  • 初期投資がかからない
  • 人間関係のストレスが少ない

経験や初期投資のハードルが低いことは、副業として始めるのにピッタリな条件です。実際に私もサラリーマン時代に本業の片手間としてWebライターを始め、最終的に独立までしました。

始めやすいっていうのは大きなメリットといえるでしょう。

また、仕事において人間関係のストレスが少ないのも見逃せないメリットの一つです。

仕事で感じるストレスの多くは人間関係によるものだといわれています。Webライターは基本的に個人での活動となるため、人間関係で悩むことはほとんどありません

もちろん、クライアントとのコミュニケーションは多少なりとも必要ですが、サラリーマン時代に比べれば大したことはありません。

これらはWebライターの多くが感じているメリットといえるでしょう。

主な2つのデメリット

メリットがある反面、デメリットも存在します。

私が感じるWebライターの主なデメリットは次の2つです。

  • はじめは低単価になりがち
  • 稼ぎ続けるには書き続ける必要がある

はっきりいって、Webライターはラクして稼げる仕事ではありません

経験がなくて始めることはできますが、はじめのうちは低単価での案件しか受けられないことがほとんどですし、ストック型のビジネスではないので書くのをやめたら収入は途絶えます

それをデメリットと感じ、絶えられずにやめていく方も少なくありません。

ただ、逆にいえば「はじめは低単価でも、続ければアップする可能性はある」ともいえるし、「書き続けられれば収入が途絶えることはない」ともいえます

どんな仕事にもデメリットは存在し、それをいかに攻略するかが大切だと思います。

ちなみに、ここでお伝えしたメリットとデメリットはごく一部であり、Webライターのメリットとデメリットについての詳細は下記を参照ください

Webライターの日常生活(主夫編)

さて、ここからはちょっと趣向を変えて、Webライターの日常生活について考えてみたいと思います。

Webライターが普段どんなときに作業しているのか、どんな生活をしているのか気になりますよね?……ね??

…ということで、興味のある方がどれだけいるかは置いておいて、私の日常生活を公開したいと思います。

ちなみに、私は会社を退職してからは主夫をしながらWebライターとして活動しています。娘が3人いて、彼女たちの育児や家事全般をこなしているので、主婦でWebライターを目指す方にも参考になるのではないでしょうか。

もちろん、時間の使い方などは副業でWebライターを目指すサラリーマンにも役立つはず。

では、時間ごとにみていきましょう。

朝:バタバタ準備しつつスキマ時間で作業

朝はだいたい5時半くらいに起きて、朝食の準備や子どもの仕度の手伝いをおこないます。

なんだかんだで落ち着くのが7時くらいでしょうか。

三女を保育園に連れていくのが8時なので、この1時間でメールやチャットのチェックをしたり、今日のスケジュールを確認します。余裕があれば記事を執筆することもありますね。

ちなみに、この見出し部分も朝のスキマ時間に書いているところです。

朝はバタついて時間が取られがちですが、10分でも20分でも見つけてちょっとでも作業しておくと、その後の作業が楽になる実感があるのでおすすめです。

午前:自宅orワーキングスペースで作業

三女を保育園に送り届けたら、自宅に戻って作業するか、ワーキングスペースで作業するかのどちらかです。

洗濯や掃除などの家事が残っている場合は自宅で作業することもありますが、私は自宅だとあまり集中できないので、基本的にワーキングスペースで作業しています

自分の作業効率の上がる環境で作業するのが、効率的に仕事をするうえで大切です。私はサボり癖があるので、周りが仕事をしている環境じゃないとサボりがちなので…笑

お昼になったら自宅に戻ってお昼ご飯を食べて、ちょっと休憩。

午後:子どもの送り迎えの合間にカフェで作業

休憩後はちょっと自宅で作業したら、小学生の子どもたちを学童に送り届けにいく必要があります。

一旦外に出るとまた自宅に戻るのが面倒なので、そのままお迎えの時間までカフェで作業することが多いですね。

カフェ代は経費で落ちる」という魔法のコトバを盾に、結構カフェに行きがちです。

夕方:夕食づくりをしながら動画や音声で勉強

子ども達を保育園や学童から連れて帰ってきたら、ここからは主夫のお仕事です。

夕飯準備に突入。

サラリーマン時代から料理は嫌いではなかったのですが、主夫として毎日の料理づくりって本当に大変だと実感しています。世の主婦の方々を本気で尊敬します。

料理をつくっている間はさすがに記事の執筆はできないので、スマホでWebライター系のコンテンツを視聴したり、ビジネス系の音声を聴いたりすることが多いです。

ただ私は相撲が好きなので、大相撲中継があるときには相撲観ながら「オォーー!!」とか叫びながら料理つくってます(息抜きも大事ってことで)。

夜:子どもが寝てから落ち着いて作業

なんやかんやで夕食と子どもの寝かしつけが終わるのが、だいたい21時くらいでしょうか。

そこから片付けをしたり、次の日の朝ご飯の仕込みをしたりで、気づいたら22時。

締切の状況にもよりますが、だいたい22時から24時くらいまでは記事執筆の時間にあてています。私は朝型でも夜型でもないですが、夜の静かな時間って集中しやすいですよね。

一日バタバタして正直疲れてはいますが、自分を奮い立たせて作業します(たまに割り切って早く寝ることも…)。

ということで、私の日常生活をザックリお伝えしました。

主夫(主婦)ってやりだして実感しましたが、なにかとやることが多くて、ドンッとまとまった時間を取りづらいんですよね。だから、いかにスキマ時間を活用して作業や勉強に当てるかっていうのが重要になります。それはサラリーマンの副業でも一緒。

やったらやっただけ収入アップが見込めるのがWebライターのメリットなので、時間をうまく使うことが大切ですね。

よくある質問(FAQ)

さいごに、Webライターについてよくある質問をまとめてみました。

回答とともに解説するので参考にしてください。

初心者でもWebライターになれるの?

なれます。

というか、今Webライターとして活躍している方も全員初心者でした。「大学が理系だったから」とか「文章書くの不得意だから」っていうのも関係ないです。

はじめは大変かもしれませんが、続けていればスキルは獲得していけるので、まずやってみることが大切です。

どれくらいの収入が期待できる?

作業量によります。

ただ、実感としては個人でやるのであれば月に30万円〜40万円くらいが上限かな、という印象です。あとはチームをつくってスケールアップすれば、50万円以上も目指せるでしょう。

Webライターとして多くの収入を得たいのであれば、いずれはチームをつくって受注量を増やす必要があります。

どのくらいの時間が必要?

目指す収入によります。

たくさん稼ぎたいのであれば睡眠時間を削って作業する必要がありますが、体調を崩すのでおすすめはしません。

私の経験上ですが、月に5万円を目指すのであれば、毎日2時間の作業時間が取れれば十分達成できます。これなら忙しい主婦でもサラリーマンの副業でも、なんとかなるのではないでしょうか。

どのようにクライアントを探すの?

はじめはクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを活用しましょう。

手数料はかかりますが、優良なクライアントを見つけやすいです。

ただし、大きく報酬を伸ばしたいのであれば、直接契約を結ぶ必要があります。直接契約の具体的な方法は別記事で解説予定です。

まとめ

Webライターの仕事について解説してきましたが、なんとなく理解いただけたでしょうか?

仕事内容もそうですが、Webライターとしての働き方は自由度が高いので、多くの方におすすめしたい職業です。

でもやっぱり実際にやってみないとわからないことも多いですよね。

もし興味があるのであれば、Webライターとして活動してみることをおすすめします。主婦でも主夫でもサラリーマンでも、スキマ時間を有効活用すれば稼げるので。

本記事でお伝えしたことが、Webライターとしての一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです!